キザクラ工場見学
みなさん、おはようございます。

全層釣法でチヌ釣りを嗜んでいるこだまんです。

ウキのメーカーと言えば……

そう!『kizakura(キザクラ)』です。

好奇心旺盛なぼくは、ある日ふと、「ウキってどうやってできてるんだろう?」と疑問に思って、その製造工程が知りたくなりました。

そして普段よく使っているキザクラの本社を調べてみると、なんと佐賀県(同じ九州内)にあるではありませんか!

「ただのいちユーザーが見学したいなんて言っても相手にされないだろうな~」と思いましたが、ダメ元で連絡してみると、なんと快くOKしてくださいました。

さすがキザクラさん!!

ということで、先日、工場見学に行って参りました~。一般のお客さんでは今まで4組くらいしか来ていないということなので、けっこう珍しい人種みたいです。

せっかく見学させてもらったので、このブログにまとめておきたいと思います。



まずは会社概要から

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キザクラは創業46年で社員は40名。本社は佐賀県伊万里市にあります。

最初は釣具屋からスタートしたのだとか。

創業者は元々オモチャ屋をやっていて、そこから釣具屋になり、お客さんからの要望を聞いているうちに「ウキを作ってみよう」ということで作り方もわからないまま手探りの状態でメーカーとしてゼロからスタートし、ノウハウを築き上げて今に至るそうです。

しかも、創業者は特に「釣り好きだったわけではない」ということに驚きました。需要がありそうだったからということらしいです。

現在はベトナム、マレーシア、タイ、中国、台湾、香港等にも販売しているそうです。

最初に通された応接室↓
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来年発売予定の撥水加工帽子↓
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ウキの作り方は2種類


ウキには2種類の作り方があるって知ってました?

1つは金型にウレタンを注入して膨らませて作る方法。これは社内で『たこ焼き』と呼ばれているそうです。
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こんな感じの金型に浮力を調整するオモリをセットして反対側の金型でサンドイッチしウレタンを注入したらでき上がる。

できたものはとなりのウキとウレタンのはみ出た部分がつながっていて、ほんとにたこ焼きみたいでした。

型から取り外したウキの原型は、はみ出た部分を取り除いて研磨して塗装する前の下地処理で真っ白にお化粧されます。

ぼくが尊敬してやまないチヌ釣り師「大知 昭」さんの『大知遠投60(ロクマル)』が塗装前の真っ白な状態で置いてあるのを見てめちゃめちゃ興奮しました。

これの真っ白なやつです↓

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もう1つの作り方はカップ型と言われる半球同士をくっつける方法。こちらも金型を使いますが、溶けた樹脂を型に流し込んで作る射出成形という方法です。

見せてもらったときは、ちょうど『黒魂styleF(HUWARI)』が作られていました。金型同士がガチャンと合わさって樹脂が圧入され、成形されるまで10~20秒くらいだったかな。

自動でできるので24時間フル稼働金型職人がいるので金型も自社製作で試作もすぐにできるそうです。


ここで、ちょっとクイズ。

みなさん、ウキができ上がるまでに何工程くらいあると思いますか?





正解は約30工程です。しかも完成するまでに3週間かかるそうです。

正直、そんなにかかるとは思ってなかった。

浮力調整のため内部に仕込むオモリ(これは1本の真ちゅう棒から全自動で)製作、成形、下地処理、削って微調整、塗装などなどたくさんの工程があってやっとでき上がるわけですね。

そう考えると1個1,000円ちょっとで買えるのって安いです。

ちなみに自分専用のウキを作ってもらおうと思ったら3,000個から対応できるとのことでした。

ちょっと個人で作るには無理がありますね……。一生掛かっても使いきる自信がありませんw

でも、クラウドファンディングで「新しい全層釣法用のウキを作ろう。ウキ2.0プロジェクト」みたいなのを立ち上げて資金を集めれば3,000個だったらいけそうじゃないですか。

みんなでアイデアを出し合って作る新しいウキ。

そのときは支援お願いします。



ネーミングセンスに感動


みなさん、水平ウキの『GTR』はご存知ですか。こんなのです↓

このGTRの名前の由来を聞いてぶったまげました。

五島列島。

GoTou Rettou

GTR


そして、ぼくはルアー釣りをしないので知りませんでしたがルアーブランドも立ち上げられてます。

その名も『Arukazik Japan』(アルカジック ジャパン)
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Arukazik 逆から読んだら Kizakura

ウキは流すのでそのまま読んでKizakura

ルアーは引っ張るので逆から読んでArukazik

なんてネーミングセンスなんだ。

愛さずにはいられない、キザクラ。



職人技光る、「一筆入魂」


ウキに入っているラインあるじゃないですか。

こんなの↓

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これは一本一本丁寧に手作業で引いてあります

ぼくが見に行ったときは女性の方が作業されていました。真剣に。

軸を両側から差し込んで回転しているウキに「一筆入魂」

1mmや2mmの指定された幅は筆をあてる感覚微調整

職人のなせる技です。



ウキのテスト


ウキの浮力テストは海から汲んできた海水だったり、テスト用に塩分濃度を調整した試験水を作ったりしてされているとのこと。

ぼくは勝手な妄想でテスト用の流れるプールみたいなものがあり、そこでウキの流れ方とかも見てるのかなと思っていましたが、さすがにそんな設備はないみたいです。

試作品はテスターさんに使ってもらって意見をフィードバックしてもらい改善しながら製品化

有名人とのコラボウキは工場で打ち合わせをしたりすることもあるそうです。ぼくの好きな大知さんもきたらしい。いいな~。

社員も「ウキのテスト」と称して仕事の一環として釣りに行くことがあるとのこと。『釣りバカ日誌』のハマちゃんの合法バージョンですね。

仕事中にどうどうと釣りに行けるのはいいな~w 釣り好きにはたまらん「お仕事」です。うらやましい~。



バッカンのストックが大量に?


そとの倉庫に大量のバッカンが置いてあったので、てっきり社員が釣りに行くために置いてあるのかなと思っていたら、海外から来るお客さんを釣りに連れていくのにストックしてあるそうです。

「接待ゴルフ」ならぬ「接待釣り」ですね。ぼくも接待してほしいな~w

なんと、『GTR誕生20周年』のときには五島列島へ5名のキザクラファンの方を無料で招待されたそうですよ。

しかも柴原啓二さんもいっしょに。熱い企画だな。
GTR20周年



配送センター見学


今回は特別に配送センターも見せていただきました。数千種類もアイテムがあるそうです。

数千……、目がくらみそうな数ですね。

注文書を片手に女性の方が倉庫内を歩き回り商品を集めていました。

取り間違いがないように収納ケースには表示がきちっとしてあって、集めたものは最後にもう一度バーコードを読み取り再チェックするという徹底ぶり。

これなら間違い出荷も未然に防げますね。

ぼくが普段使っている大知ウキやTRUMPⅡ、撒き餌シャクやシャク入れなどが大量にストックしてあり感動しました。



まとめ


熊本から2時間半かけて行って参りましたキザクラの工場見学。すごく貴重な経験をさせていただきました。

なんでもダメ元で言ってみるもんですね。「行動しないと現実は変わらない」ということを再認識させられました。

最後にウキのキーホルダーやキザクラのステッカー、カタログをお土産でいただきました。
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キザクラさん、ありがとうございました。

来年から工場見学を一般開放する予定と言われていたのでキザクラファンの人はぜひ一度行ってみてください。

さらに好きになること間違いなしです。

最後はキザクラの工場の川向にある別会社の釣具屋さん『まるきん』にも寄っていい旅となりました。
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