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みなさん、おはようございます。こだまんです。

SHOWROOM(ショールーム)という「仮想ライブ空間アプリ」を提供している会社の社長が書いた本、『メモの魔力』を読み終えたのでサクッと紹介します。



この本は見城徹さん率いる「幻冬舎」から出ている本で、今もっとも注目を集めている熱い編集者であり『死ぬこと以外かすり傷』の著者でもある箕輪厚介さんが編集した本です。

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前田さんの紹介


前田さんは今でこそ「SHOWROOM」という会社の社長をやっていますが、以前は外資系投資銀行に勤めていました。

学生時代、就職活動準備のため「自己分析」を徹底的にやり、自分を深堀していったそうです。

その「自己分析ノート」の数はなんと30冊にも上るというから圧倒されます。

ノート1冊分の自己分析をするだけでも大変そうなのに30冊って……。

どれだけ自分と向き合えばその数になるんでしょうか。考えただけで気の遠くなるような作業です。

そんな前田さんの「メモ魔」っぷりは小学生の頃から。

幼い頃に母親を亡くし、年の離れた兄と暮らしていた前田さんは、お金を稼ぐために親戚のお兄さんからもらったギターで「引き語り」をしていたそうです。

その当時から「どうやったらお客さんに立ち止まってもらえるか」を自分なりに考えてメモをして実践していたというから驚きです。

「SHOWROOM」という会社を立ち上げるきっかけとなったのも、この「引き語り」が原体験にあるようです。

「自分が本当にやりたいこと」をメモを使って見つめ直していたときに、「努力が正当に報われる社会」を作りたいという思いが沸々と湧いてきました。

そして、その熱い思いを実現するために「SHOWROOM」ができました。



前田流メモ術


みなさんはメモってどういうときに取りますか?

会議や打ち合わせの内容をメモしたり、講演会やセミナーに出たときに心を打たれた言葉をメモしたりと普通は忘れないために「備忘録」としてメモすると思います。

でも前田さんは違います。

前田さんがもっとも重要視しているのは「知的生産のためのメモ」です。

前田さんのメモの取り方は3つのステップで成り立っています。

それは『ファクト→抽象化→転用』です。

見たこと、聞いたこと、感じたことなどのインプットした「ファクト(事実)」をもとに、気づいたことを応用可能な粒度に「抽象化」して、自分の行動へ「転用」するということです。

抽象化の部分がわかりにくいと思いますのでもう少し説明すると、「ファクトは何を言いたいのか?何を伝えようとしているのか?」、そのメッセージを考えて言葉に表す作業のことです。

メモ魔の前田さんはこの『ファクト→抽象化→転用』を街で見かけた看板、映画館で映画を見ているとき、テレビに出演しているときなども躊躇せずに足を止めてはメモをしまくっているそうです。

前田さんが実際にどのようにメモを取っているか、ノートの書き方や『ファクト→抽象化→転用』の実例は本に書いてあるので、興味がある方は読んでみてください。



『メモの魔力』を通して伝えたかったこととは?


この本を読んでぼくが前田さんから受け取ったメッセージは「記録だけのメモを卒業して人生を好転させるために事実から得た気づきを実際に行動に移せ」でした。

結局、『転用』の部分に書いたことを実際の行動に移さないと書いただけのメモを眺めているだけでは現実は何も変わりません。

でも「行動に移す」ことは労力がいるので、誰もが簡単にできることではありません。

だからこそ、そこにチャンスがあって、「やったことがある人にしかわからない事実」を新たに発見し、それをまた「抽象化→転用」することで人生が好循環していくんだと思います。

「メモを取り続けることでぼくの人生は変わっていったので、あなたもメモで人生を変えてください」ということなんでしょうね。



まとめ


この本の中で前田さんは小学生の頃、ある同級生の女の子に嫉妬していた話を赤裸々に語られていました。

本当は隠しておきたかった過去の事実を掘り返して読者に伝えてくれました。なぜ前田さんがメモを取るようになったかの『原点』の部分です。

幼いころに母親を亡くした前田さんは心に深い傷を負っています。その辛さはぼくが想像する以上のものだと思います。

でも、そんな環境で育ったことを微塵も感じさせないくらいに今、SHOWROOMの社長として輝いている前田さんには尊敬しかありません。

末巻には『自分を知るための【自己分析1000問】』というのが用意されています。

忘れていた何かを思い出すための「1000本ノック」だと思ってチャレンジしてみるといいと思います。

ぼくはまだ手をつけていませんが、自分を見つめ直すために少しずつ取り組んでいきたいと思います。