みなさん、おはようございます。こだまんです。

息子(小3)の『胸板王子』(ハンドルネーム)の夏休みが終わりました。

なぜ『胸板王子』かというと、ご想像の通り胸板が分厚いからです。



夏休みの思い出。


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夏休み、いっしょに捕まえに行ったカブトムシたち。

胸板王子がお年玉で爆買いしたウルトラマンのソフビを収納していたプラスチックのクリアコンテナからソフビを出して穴を開けて、飼育用に使っていました。

こういうやつです↓



これにクヌギマットを敷き詰めて、山から拾ってきた木にドリルで穴を開けて黒蜜ゼリーポケットを作り飼っていました。








毎日エサやりしていた胸板王子も、夏休みが終わるころにはゼリーをやるのが面倒くさいと言い出し、終盤はぼくが飼育係をしていました。

確かに買ってきた黒蜜ゼリーは人間が食べるゼリーと違ってめちゃめちゃ開けにくく、開けても薄いビニールが残っていてさらにそれを外さなきゃいけなくて、ちょいと面倒でした。

小さい子が誤って食べないようにわざとそうしてあるんでしょうか。


妻は虫が苦手なのであまりカブトムシを飼うことに乗り気じゃなく、ここぞとばかりに

「もう夏休みも終わるし、捕ってきた場所に逃がしてきたら?」

と言ってきました。

ぼくらはそれに従うことにしました。



ぼくらは山に返品へ。


最後のお別れを言うために、胸板王子ももちろん山へ連れていきました。

ドリルの使い方を胸板王子に教えて穴を開けさせた飼育ケースごと、車に積み込みました。

自宅から車で5分くらいのところに、その山はあります。

すぐに到着しました。

ただ、めちゃめちゃ蚊がいるので胸板王子は車で待機すると言ったので、ぼくひとりで逃がしに行くことになりました。

土の上にクヌギマットごと一気にひっくり返してサヨナラを告げました。

念のためカブトムシを捕った木をチェックしとこうと思い先の方へ行ってみると.....。

どうやら先客がいたようです。木の根元にひっくり返した形跡が。

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夏休みが終わるので、この子も捨てにきたのかな、親といっしょに。

それにしても、ゼリーを容器ごと捨てるとはけしからんな。

親がやってたとしたら尚更けしからんな。


自然に戻るものだけにしてちょうだいよ。

良い子のみんなはマネしないでね♡



クワガタ発見でテンション激上がり!


いちおう確認のため木を見てみると、いましたいました!クワガタが!

地元ではスイギュウと呼ばれていたノコギリクワガタとベタと呼ばれていたヒラタクワガタが!!

しかもけっこうデカい!

めちゃめちゃ興奮しながら胸板王子に報告するため、一旦、車に戻りました。


(ぼく)「スイギュウとベタおったよ。どうする!?」

(王子)「えっ!マジで!?」

(王子)「う~ん、とりあえず捕まえとって。」

(ぼく)「ブゥ~ラジャー!!」


虫よけスプレーを体中に浴びて準備万端。

少年の頃のように、心躍らせながらダッシュで木に向かいます。

ワクワクが止まりません。

カブトムシを返しに来たのに、懲りずに今度はクワガタをゲットしようとしています。

妻は逃がしに行ったと思っています。

そんなの知ったこっちゃありません。

目の前にダイヤモンドが落ちてるのに素通りできるわけないだろ。

黒いダイヤだよ。

Black Diamondだよ。

よろしくぅ!



スイギュウは木にとまってメスと合体♡していたのですぐにゲットすることができました。

お次はベタ。

木の裂けた隙間に入っていたのでちょっと捕るのに苦戦しましたが、小学生の頃に鍛えた「ベタ捕り技術」でゲットできました(あの頃の感覚がよみがえる。)

The KUWAGATA Technology



妻、呆れる。


捨てたクヌギマットを少しコンテナに戻してスイギュウとベタを入れてルンルン気分で帰宅。

カブトムシを逃がしに行ったはずが、クワガタを捕ってきています。


「ベタとスイギュウ捕ってきた!!」

と、満面の笑みで報告しました。

『え~、逃がしに行ったんじゃないと~?』

「胸板王子が持って帰るて言うたけん。」(息子のせいにするぼく)

『でもまあカブトムシよりはいいか~。カブトムシは夜中ブンブン飛んでうるさいから。』

ちょっと呆れていた妻も、最後は納得してくれました。



胸板王子、スイギュウに噛まれる。


先日、仕事から帰ってくると胸板王子が報告にきました。

「お父さん、今日スイギュウに噛まれたばい。」

『マジで!?痛かった!?』

「いや~そこまで痛くなかった。お父さんも噛まれてみたら?」

『え~、嫌だよ怖い。』

「大丈夫て。お父さんも噛まれなさい。」

何でこういうやりとりになるかというと、それにはワケがありまして。

飼っていたのは正確に言うと、カブトムシのオスとメス、小さいノコギリクワガタ、コクワガタでした。

その小さいノコギリクワガタに噛まれたらどれくらい痛いのかを試してみようということになって、まずはぼくがお手本として噛まれてみることにしました。

ビビっていた胸板王子も、噛まれたときの強さを手をつねって教えてたら

「えっ、そんなもんなの?じゃあやってみる。」

とチャレンジしました。

何をやっているんでしょうか、この親子。

これもクワガタに噛まれたらどれくらい痛いのかを体験する教育です。

痛みを知っているのと知らないのとでは、天と地ほどの差があります。

語る言葉への重みが違います。


以前、こんな出来事があったから、胸板王子は「スイギュウに噛まれてみて」と言ってきたんです。

でも捕ってきたスイギュウは小さいノコギリクワガタとは大きさが違います。

見た感じ痛そうです。

だからぼくはビビッてしまって頑なに拒否しました。

さすがに胸板王子も今回はわざと噛まれたわけではありません。

スイギュウを持ったまま「クレヨンしんちゃん」を観ていたら、押さえていた指が少ずつ緩んでいって、スイギュウが抜け出したときに噛まれたそうです。

さすがクレヨンしんちゃん。

クワガタを持っているのを忘れさせるくらい夢中にさせます。





こだまんに天罰が下る。


ある日のこと、仕事から帰ると胸板王子からスイギュウの訃報を聞きました。

虫かごを見ると、ゼリーのそばで力尽きていました。

生前は、よくベタとケンカしていたと、胸板王子様から聞きました。

「胸板王子様」っていうカレーあったら売れるかな?






ちなみに今飼っているベタの名前は「ベスト」と名付けました。

ベタ→better→最高のベタに育ってほしい→best→ベストくん

てな具合です。

スイギュウにはお別れを告げてそのまま生ゴミ入れにテロしました。

妻に気づかれたら怒られます。そのまま捨てるなって。虫が嫌いだから。

でも知ったこっちゃありません。カニの殻みたいなもんやん。


そして昨日、1匹だけとなったベストくんの生存確認のため、虫かごを開けました。

クヌギマットの中に隠れていることが多いので、ホジホジして探していると土がモコモコと動きました。

わかりやすいですね。ここだよ、ここだよ、ここにいるよ~と教えてくれるんです。

捕まえて手のひらに乗せるとすぐに死んだふり。微動だにしません。


そのとき、どこからともなくあの頃の記憶がよみがえりました。

ぼくが小学生の頃。

山にカブトムシを捕りに行ったとき。

木にとまって蜜を吸っているカブトムシのお尻が見えたと思って、一目散に木に登り捕まえようとしたら、めちゃめちゃデカいベタでした。

それをやっとこさ捕まえてルンルン気分で家に帰り、虫かごに入れて飼っていたある日。

いつものように虫かごから取り出して掴んだまま眺めていると、ふとした瞬間、親指を噛まれました。

ガブっと噛みつき、なかなか離しません。

無理に離そうものなら全力で噛みついてきます。

どうやって離したかも覚えていませんが、あまりの痛さに涙して、その後ベタのお尻にデコピンしまくってお仕置きしたのだけは鮮明に覚えています。

あれはマジで痛かった。ノリで噛まれてみようものなら痛い目にあいますよ。

あのときの記憶がよみがえってきたんです。

あ~、あんなこともあったな~、と。

手のひらに乗せた死んだふりをしたベタのハサミの根元の部分を、挟まれるか挟まれないかくらいの絶妙なところで指で押してみたりしました。

根元だったら挟まれても痛くないかな~とか思いながら。

そしたらね。

ガブリッ!!

ノーマークだったハサミの先で人差し指の下のお肉を.....。

根元を押したことで肉が盛り上がって噛みやすくなってたんだね。

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「あ゛ぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

叫ぶ、ぼく。

ひさしぶりにベタに噛まれました。

全然離しません。めちゃめちゃ痛いです。

すぐに子どもたちが寄ってきました。

まったく離しません。

どうやって取っていいかもわかりません。

汗をかいてきました。

死にかけています。

娘がスマホで額の写真を撮りました。

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汗をかいています。

眉間にシワが寄っています。

死にかけています。


調子に乗って娘に写真を撮ってもらおうと思い、ポーズを決めようと噛まれた手を差し出すと、ベタが怒ってさらに強く噛んできました。

「あ゛ぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

子どもたちがビビッて逃げていきます。

死にそうです。

もういっそのこと殺してください。

手のひらに穴が開いているんじゃないかな? 怖くて見れないけど.....。

全身に汗をかいてきました。

妻は子供たちに指示を出します。

「扇風機あててやったら~?」

そっちじゃねーだろ!

いてーんだよ!

めちゃめちゃいてーんだよ!

死にそうなんだよ!!

泣きたくなってきました。


しばらくすると、ベストくんが噛む力を弱めました。

ここぞとばかりに盛り上がった手のひらの肉を押し下げて脱出させました。

ふぅ.....。


穴は、、、

、、、、、

、、、、、

、、、、、

、、、、、


開いてな~い。

セーフ。

でも、全身汗びっしょりになっていました。さっき風呂に入ったばっかりなのに。

大人になった今でも、ベタのハサミは強烈でした。

手のひらにしばらく挟まれた痕が残っていました。

もういい大人なので、

ベストくんのお尻にはお仕置きせずに、

そおーっと虫かごに戻しました。


大きくなれよ、ベスト!