突然ですが、みなさんは英語の発音記号を読めますか?辞書を引くと変な記号が書いてありますよね。あれを読めるようになれば初めて調べる単語でもネイティブの発音で読めるようになります。

そしてきちんとした発音ができるようになれば、ネイティブの話している単語も聞き取れるようになります。

今回は、ぼくがどうやって英語の発音ができるようになったかをみなさんにお教えしたいと思います。出血大サービスの無料公開ですw

と、その前に、なんで英語の発音を勉強しようと思ったかをちょっとお話させてください。

10年程前のこと、仕事の関係でアメリカに出張に行くことになりました。

ある展示会で自社製品を展示することになりアメリカに1週間程滞在しました。初めての海外出張はドキドキの連続でした。アメリカでの入国手続き、展示会での自社製品の紹介、レストランでの注文など、英語を話さないといけない場面がたくさんありました。

ぼくの英語レベルはというと・・・・正直中学レベルに毛の生えたようなものでしたw

まあ、そのときは片言の英語でなんとか乗り切ったのですが、英語を話していると明らかに通じているときと、通じていないときがありました。そして、相手が何をいっているのか単語を聞き取れるときもあれば何を言っているのかさっぱり分からないときもありました。


お客さんに商品の価格を伝えようとして3万ドル(thirty thouthand dollar)といっても通じない(泣)

カフェでアイスラテ(iced latte)を注文したら「えっ?」と聞き返される(泣)

展示会で商品について質問されているのに何を聞かれているのか分からない(泣)


あまりちゃんとした英会話ができなかかったし、ちょっと恥もかいたので、もっとちゃんと英会話ができるようになりたいと思い、いろいろと調べてみると「発音が大事だ!」という結論にいたりました。

なぜ発音が大事かというと「自分が発音できない単語は相手から話されても聞き取れない」からです。これは超重要なことです。なのでもう一回言います!

「自分が発音できない単語は相手から話されても聞き取れない」

英語には母音が22個あると言われています。それに比べて日本語は「あいうえお」の5つしかありません。英語の発音を知らないと耳から入ってきた母音は自分が知っている日本語の母音に置き換えてしか認識できません。

そんなことしてたら聞き取れないはずですね!

ということで、英語の発音を勉強しようと思い、何かいい教材がないかなと探していて見つけたのがこれです↓




今は改訂版が出ているみたいですね↓



この松澤善好さんは元々エンジニアの方でぼくもエンジニアなので親しみを感じて、この本で勉強しようと思い購入しました。松澤さんのサイトはこちら

この本の中には、発音記号の読み方や発音の仕方が書いてありCDも付いています。なので、買ったら本を読み進めながらCDを並行して聞いて、ひたすら発音の練習をしました。

地味ですが、コツコツ毎日続けていると、だんだんと発音ができるようになっていきます。日本語発音の癖がついているのを英語の発音に矯正していくような感じですね。

口や舌の使い方が日本語と英語では全く違うので(一部日本語の発音のまま使えるものもあります)、ひたすら反復練習していくとできるようになります。

発音ができるようになると、今まで聞き取れなかったような単語も聞き取れるようになります。

例えばrightとlightとか。日本語だと、どっちもライトと発音しますが英語では違います。海のseaと彼女のsheとか。日本語だとどっちもシーですよね。こんなのも全部違って聞こえるようになります。

こういうのが、発音できるようになると、はっきりと違って聞こえるようになるわけですね。発音できるようになると、ちょっと感動します。

コツコツやるのは大変ですが、一度身につけてしまうと、あとはあまり意識せずともできるようになるので、それまでめげずに頑張ってくださいw

ちなみにぼくは毎朝5時に起きてCDを聞きながら、ひたすら大きな声で発音の練習をしていました。家族が起きてこないようにお風呂場の脱衣所でw (早起きの仕方はこちらの記事を参考にしてください)

はっきりとは覚えていませんが3ヶ月くらいである程度、発音できるようになったと思います。

ただ、発音だけではネイティブが話している内容を全て聞き取ることはできません。もうひとつ重要なのが文章中での単語と単語のつながりのルールです。

中学生の頃は英語の文章を読むのに単語ごとに区切って読むような感じだったと思いますが、ネイティブは単語どうしがつながるようになめらかに話します。

文中の単語の終わりの音と次の単語の始まりの音の組み合わせ(子音か母音か)でルールが異なります。

①子音で終わって母音で始まるときはつなげて発音する。
②終わりと始まりが同じ子音なら始まりだけ発音する。

あと、③語尾の音が破裂音の場合は音が消える(発音しない)、④tの音はラリルレロに近い音なるなどのルールもあります。

例えば、分かりやすいのは、みなさん聞いたことがあると思いますが「チェキラゥ!」という文章。

これは英語で書くと「check it out」です。ひとつずつ発音すると(カタカナ表記なので実際は違いますが)チェック・イット・アウトなります。

これを上のルールに当てはめると全てつなげて「checkitout」(チェキラゥ)になります。

checkの終わりのkと次のitの始まりはのルールでcheckit(チェキットゥッ)となってitとoutは終わりがtで始まりがaの発音なのでit outだけだとこれものルールで(イタウトゥッ)と発音しますが、タチツテトはのルールでラリルレロの発音となるので(イラウトゥッ)となりoutの最後のtはのルールから破裂音なので消えて全てつなげるとcheckitout(チェキラゥ)となります。

詳細は本を見て勉強してくださいw

まあ日本人からしたらルールでしょうけど、ネイティブの人は発音しやすいからそうやっているだけだと思います。

日本人も「日本橋」は(にほんはし)じゃなくて(にほんばし)の方が発音しやすいですよね。

「ん」で一端口を閉じるので、口を開けて発音する「は」よりも口を閉じた状態から発音する「ば」の方が発音しやすいから「にほんばし」と読むんだと思うんですよね。


この本で発音記号を読めるようになったのも大きな収穫でした。

以前は和英辞典とか引いて単語を調べて発音記号があってもアルファベットのようでそうじゃない変な記号があったりしてチンプンカンプンでしたが、今は単語を調べて発音記号を見れば知らない単語でもちゃんと発音できます。

スマホアプリの辞書や電子辞書だと実際の音も聞けるので、発音があってるかもチェックできます。

発音ができるようになると、今まで聞き取れなかったような音が耳にどんどん入ってきて理解できるようになるのでちょっと感動します。

コツコツ努力して、発音をマスターしましょう!