ぼくは中小企業に勤めるサラリーマンですが、ぼくの勤める会社はメーカーで、あまりよそにはない特殊な技術を持っているので、利益率もよく、それなりに成功している会社だと思います。

製品価格はメーカーなので好きなように決められるし、売り方も決められる、ようは主導権が自社にあります。

一方で、下請けをやっている中小企業が世の中にはたくさんありますが、どこでもできるようなことだと単価は叩かれ、納期は急かされ、やってて何が楽しいんだろうと思います。

大企業の下請けなんかやっているところだと、単価が下がらなくなると、海外で生産するようになり、注文がこなくなって大ダメージを受けるか1発アウト(倒産)です。

ぼくの会社も下請けに仕事を出していますが、中にはうちの仕事だけしかやっていない会社もあります。

うちがもう出さないよって言えば一巻の終わりです。リスクしかありません。うちは助かっていますが、ぼくだったら絶対そんなリスクの大きいことを薄利でやらないです。(下請けさんありがとうw)

うちの売り上げに思いっきり、そこの会社の売り上げは左右されるわけです。完全に連動しています。うちの生産台数によって、その会社の売り上げは決まります。そんな危ない橋は渡りたくないですよね。

だから、中小企業だったら下請けから脱却するために、そこにしかできないキラリと光る技術で勝負するしかないと思うんですよ。自社製品を開発するしか生き延びる道はありません。

じゃあ、なんで自社製品を作らないのか?下請けしている方が楽だからですよ。だって何にも考えなくても毎月注文が来て、それを作って納めるだけ。作り方だって教えてもらえるので、その通りやって、ものを納めるだけでいいんです。

だから単価が安い、利益は薄い。給料なんて上がるわけない。そんなところで働いていたら不幸になりますよ、従業員も経営者も。

だから自社製品を作るしかないんです。開発するしかないんです。そして自分達主導で売っていく。

そのためには、どこでも作れるものではダメ。技術を高めて、その会社にしかできないものを作る。そしたら値段が少々高くても、いや、結構な値段でも絶対買ってくれます。買う人は必ずいます。

無水鍋を開発して下請けから脱却しメーカーになった愛知ドビーどいう会社があります。バーミキュラという水を使わず調理できる鍋を開発した会社です。

これが大ヒットして一時期は入手困難になっていました。ぼくも買いましたが、その当時はなんと8ヶ月待ちでした。

バーミキュラ オーブンポットラウンド 22cm パールグリーン PGR [ホーム&キッチン]


メーカーに転身して売り上げもうなぎ昇りだと思います。成功した良い例ですね。やっぱりせっかく会社をやるなら下請けじゃなくてここを目指さないとだめですよね。サラリーマンのぼくが偉そうに言えた義理ではありませんが・・・w